ライフハッカーというサイトで『毎日書評』を連載している
書評家として有名な印南淳史さんの読書術本。
全体的に読んだ感想として
「読みやすい」「分かりやすい」
読書することにガチガチな固定観念(~しなくてはいけない)を持っていたり
本を手に取ること自体に抵抗がある人にはぜひ読んでもらいたいと思う本です。
本で使用されている文章をかいつまみながらまとめました。
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筆者が読書に対する苦手意識について思っていることは以下の一文に集約される。
読書は誰にでも身につく プロセスが苦手なだけ
これをもう少しわかりやすく言うと
たとえ「本を読むのが苦手」だといっても、それは現時点でプロセス(過程)が苦手だというだけであり、「本が苦手」だということとは根本的に違う話なのです
読書に関しての思い込みとして
- すべて吸収しなくてはいけない
- 内容をすべて理解しなくてはいけない
- サクサクと読める
- 快適な読書生活
- 1週間、1ヶ月、1年で◯冊読まなくてはいけない
こうした義務感が「本が苦手」と思いこませる。
読書とは「自分だけのための」体験
自由であることが読書の本質。ルールなんかない。
誰かの成功法則は参考程度でいい。(誰かにとって有効だっただけ)
筆者が掲げる読書についてのワガママなスタンス
- 誰がなんと言おうと自分が読みたいものを選ぶ
- その本の価値は自分が決めるもの
- 他人の尺度は参考程度に
- 作品の世間的価値は気にしない
- 自分の好みもたまには疑う
- 読書速度は気にしない
- すべてが理解できなくても問題ない
- 何かを感じられれば良い(言葉で説明できなくてもOK)
- 自分に合わない本はある
- 読了できなかったとしても気にしない
- 読めないものに見切りをつけ、すぐに次の本へ進む
- 無理に読書好きになろうとしない
この中で気になる「どうしても読めない」ということについて
読めないということは誰にでもよくあること。本との相性、タイミングもあるから気にしないでいい。(よくあることと思えてないから悩まされているだけ)
読書時間は最初からたくさん確保できなくても良い。細切れでもOK。
興味のない本もたまには手に取る(興味のないのも、その時点での主観でしかない)
予想以上につまらない本や、興味がないということが確実に分かるからムダではない。
読書する場所は自分にとっての理想的な箱庭であれば良く
書斎+大きな本棚は必須ではない。
すごい読書・ダメな読書があるわけでなく
楽しい読書・楽しくない読書があるだけ。
気合を入れて本を読むのをやめて
「読む自由」を満喫しよう。
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